事業の概要

事業計画の背景と目的

あおなみ線の沿線となる名古屋西南部地域は、これまで鉄道サービスが不十分で、自動車やバスなどの路面交通により移動せざるを得ず、交通渋滞が著しい地域でした。このため、地理的に都心域から至近にあたるにもかかわらず未だ市街化の熟度が低い地域でもありました。また、笹島地区、八田・高畑地区の拠点的開発整備、稲永地区の大規模住宅等の開発整備などが進められており、これらに対応した鉄道整備が強く求められていました。

こうした中で、あおなみ線は、国際港湾・名古屋港と名古屋都心部とを結ぶ路線として、また、沿線地域の基幹公共交通サービスの充実と沿線の均衡あるまちづくりの促進のため、不可欠、かつ早急な整備が必要な社会基盤として、地域の皆様から一日も早い整備が望まれていた路線でありました。

平成4年1月の運輸政策審議会答申第12号において、名古屋から笹島、稲永を経由して金城ふ頭に至る路線として、第三セクター方式を活用して整備すべきものとの答申がなされ、その早期実現を図るべく、名古屋市、愛知県、名古屋港管理組合、日本政策投資銀行、そして東海旅客鉄道株式会社をはじめとする民間企業各社の出資により第三セクターである名古屋臨海高速鉄道株式会社が平成9年12月2日に設立されました。

平成9年12月に名古屋・金城ふ頭間の第一種鉄道事業免許を取得。平成12年2月には工事に着手し、以来鋭意事業の進捗に努め、平成16年10月6日、無事全線開業いたしました。

  • あおなみ線
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「あおなみ線」愛称とシンボルマーク

あおなみ線シンボルマーク

従来の貨物鉄道のイメージを一新し、旅客鉄道として生まれ変わるため愛称の公募を行い、 平成15年11月に「あおなみ線」と決定しました。

シンボルマークは名古屋の「N」という字を波と二本のレールをモチーフに抽象化し、シンボライズしたもので、「みなと」と「都心」を直結し、沿線地区及びみなとの開発と活性化への寄与を表しています。また、シンボルカラー濃淡2色の青は、それぞれ「海の青」と「空の青」をイメージしたものです。

概要

建設区間 名古屋~金城ふ頭
延長 15.2km(営業キロ)
駅数 11駅
構造 複線・電化・盛土高架
建設費 約928億円(うち当社事業費約750億円)

これまでの経緯

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昭和25年6月 貨物西名古屋港線として営業開始
昭和62年4月 国鉄改革によりJR東海が西名古屋港線を継承 JR貨物が第二種鉄道事業者として運行
平成4年1月
平成4年6月
運輸政策審議会答申第12号
西名古屋港線整備検討委員会設置
平成9年12月 名古屋臨海高速鉄道株式会社設立  第一種鉄道事業免許取得
平成11年7月 工事施行認可
平成12年2月 名古屋駅構内において工事に着手
平成13年9月 全線で工事に着手
平成15年8月
平成15年11月
正式駅名を決定
路線の愛称を「あおなみ線」に決定
平成16年10月 開業

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