[2014年9月9日]
中部盲導犬協会
あおなみ線 荒子川公園駅下車 徒歩3分程の場所に
「中部盲導犬協会」があります。
こうした交通の便が良い場所に設立されている盲導犬協会は珍しく、中部地方の盲導犬事業の全般をこちらが運営しています。
今回は、こちらの「中部盲導犬協会」についてご紹介します。
中部盲導犬協会では、盲導犬を育成し、愛知・岐阜・三重県にお住まいの視覚障害をお持ちの方へ盲導犬の無償貸与を行っています。
また、協会にて誕生した仔犬達は、生後2カ月~1歳までの期間、パピーウォーカーという仔犬飼育ボランティアの家庭に預けられ、生後1年経って協会に戻ってきます。
協会へ帰ってきた犬たちは、まず適性テストを受け、身体的にも性格的にも盲導犬としての適性があるか審査し、その後、日常的に必要な基礎動作である「座れ」「伏せ」「待て」「来い」といった服従訓練や、路上での基本訓練・誘導訓練を協会で行います。
その他に、盲導犬を引退した犬達も、引退犬ボランティアやパピーウォーカーさんの家で暮らします。
こうしたの子犬の誕生から盲導犬訓練や盲導犬の普及・盲導犬になれなかった犬のお世話・引退犬のお世話等、東海三県の盲導犬に関する幅広い活動をおこなっているのが、中部盲導犬協会です。
また、中部盲導犬協会の活動の一環として、見学会を開催しています。
見学会では、盲導犬についての基礎知識を教えて頂けるのはもちろんですが、実際に障害物や道路をみたてたコースを作り、PR犬との訓練実演を見ながら知識を深める事が出来、また実際にこのコースの歩行体験もできる貴重な会です。
こうした訓練の実演を間近に見ながら説明を受ける事で、盲導犬や視覚障害をお持ちの方への理解がより深まり、普段私たちが何気なく歩いている道路に潜む意外な危険や、視覚障害をお持ちの方の苦労や盲導犬の役割を改めて実感することができます!
こちらの見学会には、大人の見学者の方はもちろんの事、自由研究や学生の方の教育講習の為に多くのお子様も参加されており、大人のみではなくお子様も楽しんで学べる会となっています。
最後に、中部盲導犬協会より盲導犬に関してのお願いごとがありましたので、ご紹介させていただきます。
1 お仕事中の盲導犬を見かけたときは、
話しかけない ・ さわらない ・ 食べ物をあげない
を守ってください。
2 盲導犬は法的に認められた存在なので、病院のICU等の特別な機関を除いて、原則どこでも入ることが出来ます。
もし入店拒否等をされている盲導犬ユーザーさんを見つけたら、「盲導犬なので入れてあげてください。」と施設やお店の方に
一声かけて頂けると幸いです。盲導犬ユーザーさんの声より、皆様の声が助けとなる場合が多いのです。
3 現在、将来盲導犬となる可能性を秘めた子犬を2か月~1歳まで育てて頂く、パピーウォーカーさんを募集しています。 詳しくは中部盲導犬協会のHPをご覧ください。
「中部盲導犬協会」は、約90%を市民の皆さんからのご寄付や募金に支えられており、盲導犬の育成にも、1頭に約500万円くらいの費用がかかっていると伺いました。
こうした、皆様のたくさんの支援の中で活動されている施設ですので、見学会にも広く皆様にご参加して頂き、盲導犬についての正しい知識やご理解をして頂ける機会になるとよいですね。
見学会について
* 日程:奇数月(1、3、5、7、9、11月)の第4土曜日
* 時間:13:30~15:00(受付開始時間は13:00~)
* 料金:小・中学生 100円
高校生 300円
大人 500円
* 定員:各日約100名(予約優先)
* 内容:ビデオによる盲導犬概要説明、訓練の実演、体験歩行(人数制限有) 、質疑応答などです。
※予約制となっております。
見学会や中部盲導犬協会についての詳細やお問合せは、下記をご覧ください。
社会福祉法人 中部盲導犬協会
HP:http://www.chubu-moudouken.jp/
TEL: 052-661-3111
(月~金 9:00~17:00 (祝日を除く))